クレサラ用語集

 主に多重債務問題等で使われる用語集です。 
 広い意味の言葉もありますが、ここでの意味で限定していますので御了承ください。 

般:一般的に使われる語句  法:法律用語  業:業界用語 裏:裏世界に関する語句

用語 読み方 種類 意味・説明
ア 行
悪徳弁護士 【アクトクベンゴシ】  整理屋等と組んで多重債務者を食い物にする弁護士。 弁護士界では特定弁護士と呼ばれる。当然、弁護士会からの懲戒処分対象となる。 金融業者から紹介される弁護士はほぼ悪徳弁護士と見ていい。
一本化 【イッポンカ】  今ではお馴染みになっている言葉だが元々は業界用語。 銀行では借り換え(切り替え)というので、日常生活では多用しない方がいい。
絵を描く 【エヲカク】  金策の方法を提示すること。
 (例)「具体的な絵を描いてもらわんと帰れないよ!」
    「親戚・知人にかたっぱしから頼みますので待ってくださいー。」
延滞 【エンタイ】  返済日(期限)までに返済しないこと。
 遅延と同じ意味。
 延滞すると遅延損害金を上乗せして請求されるので決められた日に返済しましょう!
追い込み 【オイコミ】  延滞等をした債務者の借金を回収するために直接訪問等をして返済をせまること。
押し貸し 【オシガシ】  主に多重債務者の口座に勝手にお金を振り込んで利子を付けて返済を要求する業者。
カ 行
回収 【カイシュウ】  顧客に貸金を支払わせること。
回収屋 【カイシュウヤ】  金融業者等の債権者から債権の回収を依頼され、又は買取って債務者から取り立てることのみを行う業者。
 取立て方は差押さえ等の法的な手続きから恐喝等の違法行為まで手段を選ばないのが特徴。
 暴力団がシノギとしてやっているケースが多々ある。
買取屋 【カイトリヤ】  多重債務者等、どこからも借りれなくなった人にクレジットカードで換金率の高い物を購入させ、その品物を定価の2〜3割の金額で買取る業者。
 債務者にしてみれば一時的に現金が手に入るが、クレジット会社から買った商品の請求が来て借金を増やすことに。
 又、詐欺や横領罪になる可能性もあり、自己破産の免責不許可事由に該当する可能性があるのでくれぐれも引っかからないように。
 「カードで現金化」「低利一本化」が典型的な広告文句。
解約返戻金 【カイヤクヘンレイキン】  生命保険等を解約した時に返ってくるお金。
確定判決 【カクテイハンケツ】  控訴や上訴をして争うことができない判決。
 これにより強制執行等が始まってしまう。
貸金業規制法 【カシキンギョウキセイホウ】  貸金業をやろうとする業者の登録と適正な活動の促進、そして資金を必要としている人を保護することを目的として定められている法律。
 具体的には業者に対して以下の事を禁止しています。
 ・夜9時〜朝8時の間の電話、電報、訪問
 ・頻繁に電話をして督促行為を行う。
 ・多人数で訪問する。
 ・近所等に内容が分かるような貼り紙。
 ・職場に訪問する等の嫌がらせ。
 ・保証人以外の取立て行為。
 ・返済の為に他の業者から借りさせること。
 ・自己破産等の手続きや弁護士介入通知を出しているにもかかわらず本人に請求すること。

 平成16年1月1日に改正法が施行され、行政処分や罰則の引き上げ高金利契約の無効等が定められています。
可処分所得 【カショブンショトク】  収入から必要な支出を差し引いた自由に処分できるお金。
架電 【カデン】  債務者に督促の電話をすること。
過払い金 【カバライキン】  法定利息を超えて支払った利息分のお金。
仮差押え 【カリサシオサエ】  将来の強制執行に備えて、財産等を処分されたりしないように保全する手続き。
元金均等返済 【ガンキンキントウヘンサイ】  返済した時点での元金に、利子を加えた額を返済金額とする方法。
 返済回数を重ねるごとに元本が減るので、利子もその分安くなる。
元利均等返済 【ガンリキントウヘンサイ】  毎月の返済額を、初回から最終回まで一定にした返済方法。
管財人 【カンザイニン】  破産した人等の財産を管理する財産管理人。
監督官庁 【カントクカンチョウ】  消費者金融などを指導・監督する役所。
 営業店舗が1店舗の業者は都道府県の金融課(商工課)。
 営業店舗が2つ以上の都道府県にまたがってある場合は各地方財務局。
 何か苦情等を申し立てる時の宛先でもある。
 犯罪行為は警察署や検察庁にも申し立てるのも必要。
官報 【カンポウ】  毎日発行される政府刊行物。 法律が制定されたり改定された時の告示(お知らせ)や国家試験に関する情報や入札・落札の情報等が載せられる。
 自己破産や民事再生等の手続きをした場合も公告(裁判所)の欄に掲載される。
 購読料は1ヶ月(送料含めて)3,596円(2002年12月現在)。
 一般の人も図書館で見ることができる。
元本 【ガンポン】  利息を生む元となる債権(お金)。
期限利益 【キゲンリエキ】

 例えば借用書で「100万円借りました。必ず返します。」だけしかなかったら、貸主は借主に対して好きな時に一括返済を請求できます。それでは借主はたまったものではないので「貸主の色々な請求に対して借主が対抗できる権利」を契約書に盛り込まれます。例えば、

@ 決められた期日までの請求を拒否できる権利 

A 分割払いを要求できる権利

B 保証人を保護できる権利

などです。

 どういう場合にこの権利がなくなる(期限利益が喪失する)かというと、その契約次第によりますが一般的なものは、

@ 支払期限が過ぎたとき。(返済が遅れた時)

A 信用状態に著しい変化があったとき (破産や倒産、手形が不渡りになった時、他の債権者に差し押さえをされたとき)

B 状況変化を告知しなかった場合 (無断で転居したときなど) 
等が借用書に盛り込まれていて、違反した場合は期限利益喪失ということで、即時一括請求なり保証人に請求されたりします。

CAT 【キャット】  小売店等に設置してあるカード会社に利用可能かどうか照会する端末。
 勿論、お店側がチェックする時に操作をする。
求償権 【キュウショウケン】  保証人の持つ権利として限定すれば、保証人が主債務者(借りた当事者)の代わりに支払った場合、支払った分、主債務者に請求できる権利。
(参考)連帯保証人
クレサラ ---  クレジット-ローンとサラリーマン金融の総称。
クレジット ---  日本語にすると「信用」という意味。 商品を購入する例であれば「きちんと返済してくれる人」だとクレジット会社が契約者を信用して販売店に代金を立て替えてくれるシステム。
  2種類の方式があり、利用限度額の範囲内で利用できるクレジットカード方式と、高額な商品を購入する場合に、その都度、契約書を取り交わす方式がある。
携帯金融 【ケイタイキンユウ】  闇金融の一種。電柱の貼り紙等で見かける広告の電話番号(携帯電話の番号)に電話するだけで融資を受けられるがお金を渡されるのは喫茶店やショッピングセンターの駐車場等で業者の居場所を教えないのが特徴。
 勿論、違法金利(ほとんどが無登録業者)で取り立ても脅迫から親戚や勤務先、極悪なものになると近所にまで督促電話をかけまくる。
 融資額も多くても10万円と少額なのも特徴。
 「ゼロキュウゼロ金融」とも言う。
競売 【ケイバイ】  一般的には「きょうばい」と読む。 家などの担保や財産を処分する時に多くの買い手に値段をつけさせ、最も高い値段をつけた人に売却すること。
検索の抗弁 【ケンサクノコウベン】  保証人が債権者に主張できる権利。
 債権者が保証人に請求した時に主債務者(借りた当事者)に処分できる財産等があるのが明らかな場合にそれを強制執行をかけるなり処分するよう請求できる権利。
 ただし保証人はそれを証明しなければなりません。
 また連帯保証人にこの権利はありません。ご注意を。
(参考)催告の抗弁、連帯保証人
原資 【ゲンシ】  返済原資という意味では返済にまわすお金。 単純に収入から生活に必要な支出を引いた返済に充てる事ができるお金と考えればよい。
公正証書 【コウセイショショ】  一言で言えば、裁判の判決と同等の効力を持つ約束事等を書いた文書。
 公証人役場へ両者の合意文と印鑑証明等を持って行き、公証人に説明をし公正証書という謄本が作られ、請求する権利がある人に原本と写しを1通ずつ渡されます。この公正証書があれば、債務者の返済が遅れた時など、いつでも裁判所に持っていくだけで差押さえなどの強制執行が可能になります。
コーチ屋 【コーチヤ】  「買取屋」とほぼ同意語。他に債務者に具体的な返済金の作り方(ほとんどが違法)等を指南するインチキコンサルタントみたいな輩を指して使う場合もある。
抗弁権 【コウベンケン】  相手の請求に対し、阻止したり拒絶することのできる権利。
サ 行
催告の抗弁 【サイコクノコウベン】  保証人が債権者に主張できる権利。
 債権者が保証人にいきなり請求してきた場合に「まずは主債務者(借りた当事者)に請求してくれ」と請求を拒否できる権利。
 ただし連帯保証人にこの権利はありません。
(参考)検索の抗弁、連帯保証人
財産目録 【ザイサンモクロク】  債務者が持っている財産の内容を記載した表。
再生計画 【サイセイケイカク】  民事再生の手続き等をした者の以後の債務返済計画。
在籍確認 【ザイセキカクニン】  信販会社がカードを発行したり、消費者金融が融資の審査をする際、申込書に記載されている「住所」や「連絡先」「勤め先」等に偽りがないかを確認すること。 他にも年齢確認の為「干支」等を聞かれたりする。
債務 【サイム】  契約により発生する「義務」や「責任」。 クレサラ関係で言えば借金する人が契約書の条件で返済すること。
債務額 【サイムガク】  貸主に返済しなければならない金額
先取特権 【サキドリトッケン】  他の債権者より優先して支払ってもらうことができる権利。
 身近な例としては従業員の最後の6か月間の未払い給料(債権)がそれにあたります。
先取り利息 【サキドリリソク】  融資をする時に、先に利息を差し引くこと。 違法行為なので闇金融業者がよく使う手口。 
 トイチ業者で5万円、天引き利息で借りる場合は利子の5千円を引いた4万5千円を渡され、10日後に5万円を返済しなければならない。
 天引き利息と言われる場合もある。
差し押さえ(差押え) 【サシオサエ】 般・法  裁判所の手続きをとり法的な手段で給与や不動産などを取り上げること。
 但し、20型以下のテレビを始め生活必需品や価値がほとんど無い物は民事執行法で差押さえできない。
 「差押さえ」というと家財道具に赤いシールをペタペタ貼られるイメージがあるが実際は部屋の隅に1枚貼られるだけ。
 また給与差押さえも給与の手取額の1/4か手取額が28万円を超える場合は21万円を差し引いた額しか差し押さえられません。
サルベージ屋 ---  パクリ屋等に騙された手形を取り戻してやると近づき、手数料だけ取ってほとんどは何もしないでドロンする輩。パクリ屋とつるんでいる事が多く、パクリ屋の取った手形を手数料を取って戻す場合もある。 「パクリ屋」で被害に遭い、「サルベージ屋」で2次被害に遭うのが典型的なパターン。
 手形が取られたというのは企業に取って不名誉な事であり、その心理をついたものである。
事故 【ジコ】  通常はクレジットカード等が盗難に遭ったり、紛失すること。
 もう1つは3ヶ月以上の延滞や自己破産等の手続きで契約通りに返済されていないこと。
 ※事故情報:信用情報機関に載せられる事故の情報。
自己破産 【ジコハサン】  「自己破産」のページを参照して下さい。
システム金融 【システムキンユウ】  主に資金繰りの詰まった事業者にDM等を発送し、融資をする。
 事前に経営者や事業所の資産及び事業の内容を把握している。
 違法な金利のプラス融資の条件に白紙手形を要求する場合もあり返済出来ないと他の業者を紹介し債務が「あっ」という間に増える&鬼のような取立てをするのが実情。
 また本当の目的は、経営者や事業所の財産であり、1度借りたら会社も何もかも失う破滅への一歩を踏んだことになる。
実調 【ジッチョウ】  「実地調査」の略。直接、債務者の自宅を訪問すること。 夜逃げしてないか等を調べたり、近所に様子を聞いたりする。 
 ドアを蹴った跡があったり、電気メータのコードが抜かれていたり、表札に「詐欺師」と書かれていたり、貼り紙をしてあるのは、実調に来た人間の仕業。 
自転車操業 【ジテンシャソウギョウ】  返済するお金が工面できず、他社から借りては返し、借りては返す状態。 最近は「自転車を漕ぐ(こぐ)」と言われたりする。
地面師 【ジメンシ】  簡単に言えば「土地泥棒」。
 さすがに土地は持っていくことができないので、登記簿の偽造から司法書士を騙す等の手口で土地の名義(所有者)を自分にしてしまい、第3者に売却してしまう輩。
ジャンプ ---  ヤミ金等で多く見られる支払い形態の1つ。 返済日に利子分だけ支払ってしのぐ事。
絨毯爆撃 【ジュウタンバクゲキ】  債務者が取引をしている金融機関という金融機関の預金を押さえてまわること。
主債務者 【シュサイムシャ】  お金を借りた本人。融資や金銭貸借契約をした契約名義人
出資法 【シュッシホウ】  正式名称は「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」で銀行や信金等の機関以外はお金を預かる業務をしてはいけない等が規定されているがクレサラ関係では金利に関する部分でよく耳にする法律。
 簡単に言えば、消費者金融等の貸金業者はある条件を全てクリアしないと年利で29.2%を超える利子を取ってはいけませんよという規定。
 ちなみに平成12年6月1日以前の上限年利は40.004%。
 ただし日掛金融や電話担保金融の場合は54.75%迄、年利を取っていいという特例がある。
 利息制限法との違いは利率の他に罰則があることがポイント。
紹介屋 【ショウカイヤ】  大きく2パターンの紹介屋が存在する。
 1つはどこからも融資を断られた多重債務者に「知り合いの業者に頼んで融資してもらうようお願いしてあげる。ただし、相手の店長に迷惑がかかるからウチの事は言うな」と言って、融資額の3割から5割を紹介料として受け取る業者。勿論、店長と知り合いということはなく、審査が甘いだけである。紹介料は雑誌に挟んで郵送してくれという業者もよく見かける。
 もう1つは悪徳弁護士を紹介する紹介屋。「この額だとどこも貸してくれないし、法律的な手続きで解決した方がいい。」と言って、グルになっている弁護士を紹介して本人やその弁護士から紹介料を取るパターンがある。
商工ローン 【ショウコウローン】   商工業者相手の高利金融業者。ロプロ(旧日栄)や商工ファンド、シンキなどが代表的な業者。
 連帯保証人を要求するのがお約束。
 かつての社会問題で取立てはおとなしくなった!?
消費者金融 【ショウヒシャキンユウ】  実は「サラ金」と同意語。80年代の「サラ金地獄」が社会問題になった頃、顧客のほとんどはサラリーマンだったが、現在は主婦やフリーターも利用するようになり「消費者金融」と言われるようになった。
 業界が「サラ金」のイメージを払拭する為に、使い出したという説がある。
審査 【シンサ】  クレジット会社の場合であれば会員として規定の基準を満たしているかの調査。消費者金融等の場合は融資をするかどうか、融資額を決める調査。
信用情報機関 【シンヨウジョウホウキカン】  クレジットカード会社や消費者金融での利用者の「氏名・生年月日・自宅番号・勤務先」などの個人情報や「他社での残高・返済回数・契約商品」などのデータを参照できる機関。これが金融業者が融資をするか決定する審査の材料になります。
 業界によって登録される機関が異なります。
 消費者金融系は主にJAC(全国信用情報センター連合会)やCCB(シーシービー)に加盟しており、信販系は全国銀行協会やCIC(シーアイシー)、CCBに加入しています。
 申し込む際に信用情報機関への登録に同意させられ同意することで、信用情報機関に登録されます。
 よく何社から借入をしたり、滞納、自己破産等をすると「ブラックリスト」にのると言われるのは、この信用情報機関にその情報を記録されることからきています。
 以前は各業界で独立していた為、消費者金融業会でブラックリストに載っていても信販会社から借りる事が可能だったりしていましたが、最近はテラネットという信用情報機関の出現により、各業界の垣根が無くなり各業界間で情報が筒抜けになっています。

 また各機関では本人の申請で自分の情報を開示してくれます。
スコアリング ---  新規申込み者の審査をする上で、申込み内容毎にポイントをつけること。その合計点によって融資額が決まる。
整理屋 【セイリヤ】  「●●互助協会」、「■■の会」、「クレサラ対策協会▲▲支部」等いかにもボランティアや公的な機関の名称を使い、債務者から高額の手数料を取り債務整理を行う
 裏に悪徳弁護士がいる場合もある
又、紹介屋や買取屋、実際のボランティア団体を紹介するだけの業者もいる。
タ 行
代位弁済 【ダイイベンサイ】  身内などの第3者が本人に代わって借金を支払うこと。
滞納 【タイノウ】 般・業  約定日(約束や契約で決めた期日)に返済できなかったり、遅れること。
TAPALS 【タパルス】  消費者金融大手6社協議会。武富士、アコム、プロミス、アイフル、レイク、三洋信販の頭文字をとったもの。 自主的に過剰融資を規制しようと言っているが、対外的なポーズやイメージアップにしか受けとれない。
 消費者金融連絡会ともいう。
DN 【ディーエヌ】  「ダンナにはナイショ」の略。主婦は旦那にバレルのを恐れるため、返済のために一生懸命努力する。 契約書や顧客名に「DN」と記載される。
遅延損害金 【チエンソンガイキン】  返済期日に支払いをしなかった事に対して返済額に上乗せされるお金。
 遅延損害金の利率はその時点の元本の14.6%と規定されている。
 「遅延利息」、「損害金」ともいう。
チケット金融 【チケットキンユウ】  闇金融の一種類だがシステムに特徴がある。
 実際、客が手にするのは現金ではなく高速道路の回数券。例えば7万円分の高速券を金券ショップに持っていっても5万円にしかならないが業者へは7万円返済しなければならず、差額の2万円が利子ということになる。返済期限は1週間で遅れると損害金として1日あたり2,000円取られるという金券をカムフラージュした新手の闇金融。
着手金 【チャクシュキン】  弁護士に手続を依頼するときに支払うお金。
 裁判で負けた等、結果がどうなっても返金されない。
調査嘱託 【チョウサショクタク】 法・業  裁判の手続き等で必要な時に、「どこにいるか」という調査を裁判所を介して警察に依頼すること。
 業者が夜逃げした債務者を探すのに使う手段の1つ。
徴収 【チョウシュウ】  お金を取りたてること。
つまむ ---  金融業者から借入をすること。
テレホンキャッシング ---  電話のみで金を貸すシステム。 ちなみに返済が滞ると、借りた人がどこに住んでいても東京簡易裁判所で訴訟を起こされる。(東京の業者の場合)
電報督促 【デンポウトクソク】  借金の督促は電話や訪問がポピュラーだが、最近は夜中でも配達される電報による督促が流行りだしている。
 債務者の心理的な効果を与えるのが狙い。
電話担保金融 【デンワタンポキンユウ】  電話加入権を担保にとり、元本を電話加入権の額を超えない範囲で融資する業者
電話聴取 【デンワチョウシュ】 業? 業者に電話で現在の借金の残額等を問い合わせること。
都(1) 【トイチ】  (1)は1度目の登録、初めて登録した意味または登録・営業をして3年以内ということを表す。カッコ内の数字は登録回数を表しており、この数字が大きいほど長く登録していることになす。
 正しく表記すると「東京都知事(1)第○○○○○号」となる。
 悪徳業者のほとんどが都(1)業者のため、このことも「トイチ業者」と呼ばれる。
 よく悪徳業者と判断する目安と言われるが、悪徳で登録の更新をしてないのにもかかわらず都(3)とか広告に書く業者がいるので油断は禁物。
トイチ業者 ---  利率が10日で1割の暴利業者。 利率が2割、3割になると「トニ」「トサン」業者と呼ばれ最近では「トゴ」の利子を取る業者も。 元本と利子を合算した額に利子をつけるので「トイチ」業者で3万円借りて半年返済しないと約30万円、10万円だと約100万円に…。「トニ」「トサン」「トゴ」だと、あっという間に天文学的な数字になります。 
当該 【トウガイ】  「その」と置き換えると分かりやすい。
(例) ・当該物件は…。 → その物件は…。
同時廃止 【ドウジハイシ】  破産手続きを行っている者が債権者に分配できる財産が無いために破産宣告と同時に破産手続きを終わらせること。(債権者集会や破産管財人が必要なくなる。)
督促 【トクソク】  電話や手紙、訪問等で債務者に返済を求めること。
特定調停制度 【トクテイチョウテイセイド】  「特定調停」のページを参照してください。
ナ 行
任意整理 【ニンイセイリ】  「任意整理」のページを参照してください。
ネタ屋 【ネタヤ】  悪徳業者に個人情報を売ることを専門とした業者。
 クレサラ関係で限定すれば「押し貸し」のヤミ金に個人の「名前」「銀行口座」「連絡先」等を収集して売りさばく輩。
 安易に銀行口座等を教えないように!
(参考)押し貸し
根保証 【ネホショウ】  主に商工ローンとの契約で多く見かける保証制度で「根」とは一定の限度額枠のこと。 業者から継続的に融資を受けたものについて全て保証することである。
 例えば根保証枠800万円の保証人になった場合、相手が300万円借りて完済しても保証人の効力は消えず、相手が追加で400万円借りたら、その保証もしなければならないという相手が業者と付き合いが無くなるまで生きた心地がしない制度である。
年金担保金融 【ネンキンタンポキンユウ】  お年寄りの「年金証書」を担保に取り、お金を貸す金融業者。
 勿論、年金を担保に取るのは違法行為。(ただし厚生労働省の社会福祉・医療事業団が行っている貸付は合法)
 この金融を利用する場合「年金証書」「通帳」「印鑑」「キャッシュカード」の4点セットを要求される。
 渡したら最後、振り込まれる年金を全て吸い上げられる卑劣極まりない悪徳業者!
ノンバンク ---  銀行や信用金庫のように預金や為替業務を行わないで、融資業務のみを行う会社。消費者金融、クレジット会社、商工ローン、全てノンバンクと呼ぶ。 
ハ 行
ハードシップ免責 【ハードシップメンセキ】  民事再生においてある厳しい条件を満たした場合に残りの債務を免除する制度。
パクリ屋 【パクリヤ】  資金繰りに困っている会社に手形を第三者に割って現金化すると近づき、手形を多量に発行させ、その手形をもって姿を消してしまう詐欺師。
 「サルベージ屋」とグルになっているのが多い。
日掛金融 【ヒカケキンユウ】  正しくは「日賦貸金業者」といい「日掛ローン」と呼ばれることもある。全国レベルで点在しているが、関西や九州が圧倒的に多い。
 主に自営業者や小規模の商工業者を対象に融資をする
 業者による直接集金で毎日返済しなければならず、金利は出資法の特例で54.75%まで認められている(平成12年12月31日以前は 109.5%)。
 これでも暴利といえる利子だが、前述の改正により合法的に取れる利子が半分になり廃業して闇金融になる業者になる者も多い。
ピザ ---  闇金融や回収屋が好む債務者への嫌がらせの手段。
 反抗したりすると債務者の名前で電話をして自宅にピザを配達させる。
 余談だが量が多いとピザ屋に怪しまれるため“Lサイズ3枚”を注文することが多い。(金額1万円前後)
 闇金融から借りている人は近所のピザ屋やそば屋に予め配達拒否をしておくことも自衛手段の1つ。
負債 【フサイ】  借金等のマイナスの財産。
不法原因給付 【フホウゲンインキュウフ】  マージャンの賭金や闇金融等の法外な利子を条件とした融資等の法律に違反する行為で金銭等を与えたり、貸すこと。 受け取った側は返す義務はありません。 
 なので、闇金から借りても返さなくても法律的にはOKです。 法律的にはですよ!
不当利得の返還 【フトウリトクノヘンカン】  法律上の原因や理由がなく不当な利益を得て,その結果他人が損失を被ったような場合には,損失を受けた者が不当な利益を得た者に対して,その利得を不当利得として返還請求できるとする制度
(成功)報酬 【(セイコウ)ホウシュウ】  弁護士に依頼した処理が終了したときに、その成功度合いに応じて支払う費用。 成功の度合いによるものなので、依頼した内容が完全に失敗に終わった場合には報酬金は必要ありません。
法律扶助会 【法律扶助会】  財団法人で弁護士費用の立替払いをしてくれる。
 勿論、後で返済しなければならない。(要件を満たせば免除される場合有)
保証人 【ホショウニン】 法・般  貸金業者は保証人に支払い求めることができるが、本人が支払う事が可能ならば支払いを拒否できる。連帯保証人は本人と同じ責任を負う、つまり業者は本人でも連帯保証人どちらにも支払いの請求ができる。
 安易に連帯保証人にならないように!
マ 行
街金 【マチキン】  個人事業の形態や支店展開をしない小規模の金融業者。
 消費者金融より融資額が高く、金利も高め。
 審査も消費者金融よりも低いが、取り立ても恐い。
 借りる場合はほとんどの場合、担保か保証人、手形等を要求される。
 個人事業者や零細企業が銀行や信金からの融資を受けられなくなった時に利用するケースが多々ある。
まわし ---  返済の為に他の業者から借りること。
 返済できないのを知っていながら借りると「詐欺罪」になる可能性大なので業者にそそのかされても借りない事!
民事再生 【ミンジサイセイ】  「個人版民事再生」のページを参照してください。
名義貸し 【メイギガシ】  消費者金融等で利用する本人以外が申込みを行う行為。 
 どこも貸してくれなくなった多重債務者等が友人や知人に対して「自分で必ず返済をするから借りてきて」と懇願するものの、返済される事はなく人間関係を壊している事が多々ある。
 またマーケティングの仕事と称して学生のアルバイトを集め、消費者金融に借りるだけ借りてこさせ業者が雲隠れして多くの学生の被害者を出す等、多くが犯罪に関係している。
無担保・無保証人 【ムタンポ・ムホショウニン】  今、大手・準大手の消費者金融で借りる場合は無担保・無保証人が当たり前だが、この条件で融資できるのは金融庁の通達により50万円迄とされている。
 ということは無担保・無保証人で50万円を超える融資をすると広告で勧誘する業者はマトモな業者ではないので悪徳かどうかを見分ける1つの目安になるでしょう。
無人契約機 【ムジンケイヤクキ】  近年、消費者金融などがこぞってロードサイドや店舗の下階等に設置している銀行のATMのような機械。
 店員に顔を合わせなくても申込みやキャッシングができるが、実際はしっかり別の場所のセンターでチェックしている。
 操作の手軽さや後ろめたさの軽減効果で多重債務者を増やす原因にもなっている。
<主な消費者金融の無人契約機>
・武富士:¥enむすび
・アイフル:お自動さん
・アコム:むじんくん
・プロミス:いらっしゃいまし〜ん
・三和ファイナンス:無人店
・日立信販:ひタッチくん
・三洋信販:ポケットバンク 等 
免責 【メンセキ】  裁判所の決定により、残りの借金などが免除になること。
 法的には「自然債務」と呼ばれ、免責後に返済しても構わない。
 乱暴な言い方をすれば免責が決定した場合、返済する、しないは本人の勝手になる。
ヤ 行
約定日 【ヤクジョウビ】  約束して決められた日。 契約で決められた返済期日。(例:毎月25日)
約定金額 【ヤクジョウキンガク】  契約で取り決めした約定日に返済する金額。
闇金融 【ヤミキンユウ】  トイチやトニ、トサン等利息制限法を無視、取り立て方も貸金業規制法などおかまいなし。
 広告をガンガン出すが実態を表面に出さずに暴利をむしり取るだけ取る業者。
 貸金業の登録をしている業者から無登録の業者まで様々
 職がない若者から暴力団関係者、在日韓国人等の外国人、大手消費者金融との競争に負けた業者等イロイロな人種が経営している。
郵券 【ユウケン】  郵便切手のこと
与信 【ヨシン】  融資やクレジットカード発行の契約を締結する前に、申込者の支払い能力を審査すること。
 与信限度額:与信の結果、融資できる上限額。
夜逃げ 【ヨニゲ】  誰にも告げずに、どこかへ逃げること。
 住民票を移した時点で、逃げ先がバレる為、何の解決にもならない。
予納金 【ヨノウキン】  裁判所に予め納める手続き等に必要な費用。
ラ 行
利息制限法 【リソクセイゲンホウ】  元金が10万円までは年利20%、100万円までは年利18%、それ以上は年利15%が、法律上の上限利率である。この利率を超える高利を払う義務はない。 出資法で定められている上限金利の29.2%内で貸付ければ罰則はないので消費者金融等は、この金利のギリギリのラインで貸し付けているのが現状。 しかし出資法の利息(上限29.2%)で貸し付けるには規定の条件を満たさなければならなく、その条件を満たしている業者は極めて少ない。
履行 【リコウ】  契約等で定められた義務や責任を果たすこと。 果たさないことは「不履行」という。
リボルビング払い 【リボルビングバライ】  借りた額に関係なく毎回、定額を支払うこと。
 縮めて「リボ払い」とも言う。
連帯保証人 【レンタイホショウニン】 般・法  「ただの保証人」より責任が重く、借りた本人と同じ責任が発生する。 借りた本人が支払い能力があって、連帯保証人に請求が来ても文句は言えない。 もっと簡単に言えば自分が借金したのと同じ。
 サインとハンコを押したら「迷惑かけないと言われたから。」とか「名前を貸しただけ」とか「本人の所に、まず行ってくれ」等いっても請求は逃れられない。 
 安易に連帯保証人になるのはやめましょう。 昔から数えきれぬ程、連帯保証人にまつわる悲劇が繰り返されています。
浪費 【ロウヒ】  簡単に言えば「無駄遣い」のこと。 「飲む・打つ・買う」等で著しく財産を減らすこと。
ワ 行
和解 【ワカイ】  争っている双方が譲歩し合って争いをやめること。
 裁判所を通しての和解と裁判所を通さない私的な和解がある。
和議 【ワギ】  破産状態にある債務者に破産を回避させ、債権者には破産に比べて有利となる弁済を受けさせることを目的とした一種の契約。
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